全真道家龍門派とは

 

全真道家龍門派は宋代の丘処機を開祖とし、龍門棉拳(太極拳)一派の第29代掌門は寧夏銀川の李法均掌門に継承されました。

李興宗(俗名・李寶能)が、香港地区の最後の伝人の身分をもって、中国、香港、台湾、日本、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア等の弟子や生徒達に対し、下記の通りされたものです。

① 「全真龍門獅山宗」の設立

獅山宗並びに龍門派の代々の序列を併せて引き継ぎます。獅山宗は身心を健康に保ち、穏やかな情操を育み、人生の修練に励む、秦代より以前の古代中国から伝わった実学であると定義することができます。その目的は、早くも甲骨文の中にすでに存在していた超古代文明の陰陽五行のバランスの科学や和の智慧を習得することです。つまり、生存、生活、生命科学、人生の自己管理、自己改善、自身を向上させて、他者の向上をも助けるための学習や稽古のコースを総称するものであり、ただ漠然とした組織や学校や道場の名を語るものではありません。

② 香港にしかいない魚「香港闘魚」をイメージシンボルとすることで、静かな時は波一つ立たない湖面のように穏やかでありながら、動き出すと飛び跳ねるウサギのように元気で、低酸素の劣悪な環境にも屈することなく、稚魚を守り育て、強さと優しさを併せ持ち、勇敢に立ち向かう性質を表しています。

③ 天地の対立を統合する中国古来の陰陽理論と五行の法則、伝統的な人学五術、人性・個性・先天本質論、全息論・象数学の論理的思考、黄老身心整全道医、玄門九脈合真、三教円融、そして「和をもって尊しとなす」の精神を基礎とし、内容とし、方法とし、核心的な価値であるとします。

④ 「道をもって体となし、術をもって用となす」。個人崇拝ではなく共通の源を尊重し、人に従うのではなく法に従い、客観性、理性、科学を強調し、個人の個性や自主的で独立した分析批判を尊重し、派手な人気取りに走らず、迷信に囚われないこと。

⑤ どこにいても常に修行を怠らず、雑念を払い欲望を減らし、自ら励んで求道し、己を知り彼を知り、真実を探求し、精神と肉体を養い、自己改善に努め、個性と人間としての習性を共に磨くこと。

⑥ 俗世にありて俗世を超えることを目指し、仁の心を修めことによって仁の術を修練し、武術の鍛錬をすることにより自らの闘争心を鎮め、武をもって平和の智慧を広め、己を助け人を助け、自己や他者に対する治療や修行を行い、社会に貢献し、大我を成就させることを己の務めとすること。

⑦ 最小限のエネルギーと資源の消耗で、持続可能で恒常的な最大限の生存効率を引き出すこと。それこそが、この千万年来、人類が幾たびもの苦難を乗り越えて蓄えて来た生存のための智慧であり、生命の最高の善でもあるのです。

⑧ 貫通地霊拳、人還拳、天仙拳という天・地・人の各功法を通して、陸上での功法を基礎とし、水中で行う水太極で、道家の有為無為、呼吸法や瞑想を最上級の修行として修練します。

⑨ 道は至るところに存在し、ただ縁によってふさわしい人々のところに届きます。岩をも砕くほどの固い意志の力と誠意を備え持つ人々。庶民の気持ちに寄り添い、世の乱れを嘆き、自身の資源や智慧、人生を分かち合うことを厭わない人々。この蒼茫たる時世をなし、広く大衆の共存共栄をなし、平和な世界を築き、守るための貢献者となる人々。私達は皆、この地球のこの地上において人類が太古の文明から引き継いで来た価値や智慧の伝承者であり、歴代の先祖達と血脈を通わせ、その加護を受けながら、また子孫へとつないで行く。連綿と続く時の流れの中で、絶えず天地と共生し、万物と一つになることで、永遠の生命を手にするのです。

⑩ 「千里の道も一歩から」。個人の手足、手腕、知行、言行、身心の統合、強固な意志と誠意ある心理状態、そして努力して苦難に耐えること、身心の健康からあらゆる人間関係、社交、倫理、自他と内外の統合、生態との調和、天人合一に至るまで、これらすべては必ず学ぶべき基礎です。道を求め、修行することは、学歴や身分ではなく、仕事や社会的な栄誉でもなく、ライフワークであり、家庭や家族や社会に対する責任です。それは歴代の先祖達が言葉で伝え、身をもって教えてくれたおかげで、脈々と蓄えられて来た貴重な非物質文化であり、精神と智慧の遺産なのです。建物や土地、金銀財宝、書物、法具、賞状や証書などは、往々にして真偽がはっきりしない種々の物質的形相を呈し、たやすく売買や譲渡が可能な物まであり、これら形ある物とは明らかに異なります。宗教、国籍、民族、宗族に関わらず、私達は先人や先祖達に対する果てしない想いを抱き、先人や先祖達が辛酸をなめながら私達に残してくれたこの生命に対して、それから人類の物ではないのに、私達が生きるよりどころとなってくれている母なる大地に対して、尊敬と感謝の気持ちを抱いてやみません。さらに、これらすべてを大切にし、節約に努め、分かち合い、保護し、代々伝えて行くこと。それこそが「文化の伝承」であり、人類の共存共栄、地球の永続的な生態のための共同事業なのです!

 

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